皮膚科分野
皮膚科診療では、しっかりと飼い主様とお話しすることに重点をおいています。難治性の皮膚疾患であっても、時間をかけてお話を伺い、基本に忠実な治療法を検討していくことで、解決の糸口が見つかることがあります。個々の疾患につきましては、例えば犬アトピー性皮膚炎と猫アトピー性皮膚症候群の治療にあたって、動物の体への負担を軽減するために、グルココルチコイド製剤などの投与量を減らしていくようにしています。
また、シャンプーや保湿剤などを用いたスキンケアについても注力しています。このほか、皮膚や耳道に発生した腫瘍では、腫瘍科や放射線科と連携し、動物やご家族に合わせた治療法を提案いたします。
聴覚異常が疑われた場合には聴性脳幹反応の検査も実施可能です。
誘発電位検査装置
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音に対する電位変化(聴性脳幹反応)を測定することで、どちらの耳がどのくらいの音に反応するかを明確化します。おとなしい動物であれば無麻酔でも実施できますが、麻酔をかけてCT検査、MRI検査、耳道内視鏡検査と一緒に実施することで治療方針の決定に有用な情報を得られる可能性が高いです。
誘発電位検査装置(Neuropack X1, 日本光電)