腫瘍内科とは、がんの診断や薬物療法(抗がん剤治療、分子標的療法、免疫療法など)、さらには痛みを始めとした様々な辛さや問題を和らげるサポート(緩和ケア)、薬物療法以外の治療(手術、放射線治療など)から最適な組み合わせを考えるために各診療科の橋渡し役を担う診療科です。
血液腫瘍
リンパ系腫瘍および骨髄腫瘍(多発性骨髄腫、急性白血病、慢性骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群など)の診断治療を行います。細胞診、組織生検、さらには骨髄検査やフローサイトメトリー解析、遺伝子解析等を組み合わせ正確な診断と予後判定を目指しています。
左図:急性骨髄性白血病の骨髄像
右図:閉鎖システムを使用した抗がん剤投与
右図:閉鎖システムを使用した抗がん剤投与
固形腫瘍
各種画像診断をもとにした腫瘍の病態および進行度評価と安全な組織生検の実施を行っています。正確な診断はその後の治療方針の決定に欠かすことのできない要素であり、今後の見通しについて各診療科と連携しながらご提案を行っています。
左図:癌腫のリンパ節転移像
右図:腫瘍のツルーカット生検
右図:腫瘍のツルーカット生検
緩和ケア
がんの慢性疼痛や食欲不振に対し、麻酔科、動物看護科、外科、放射線科とも連携し終末期患者のQOL改善を目指しています。経管栄養の設置を含めた栄養学的なサポートや疼痛管理など終末期をよりよく過ごせるよう最善のサポートに取り組んでいます。
